第1478話 高卒AV女優

歌舞伎町を

ゆっくり歩いていようものなら、


あっという間に、

スカウトマンやキャッチの

餌食(えじき)となってしまう。


ゆっくり歩くということは、

歌舞伎町では「時間あります」と、

大きな看板をぶら下げて

歩いているのと同じことなのだ。


現役ホストの彼氏から、

めぐみが教わった、

歌舞伎町のルールだった。


めぐみは、

スカウトマンやキャッチと

目を合わせないようにと、

少しうつむき加減に歩いた。


深夜なのに、

店の外まで行列が出来ている

うどん屋「つるとんたん」の前を通り過ぎる。


すると間もなく道の反対側に、

地下には有名なライブハウス「新宿ロフト」、

2階より上はホストが連なる

白く大きなビルが見えてきた。


ビルの前あたりには、

若い男たちが多数たむろしている。



「初回どう?、」



その白く大きなビルを、

駅方面へと

左に曲がろうとしたところ、


たむろしていた若い男のひとりが、

足速に歩くめぐみに

構わず声をかけてきた。







物語のあらすじ


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第1477話





めぐみは、

ヘアメの派遣会社に、

業務終了の連絡を入れて、

やっとひと息ついた。


デニムのポケットに

突っ込んだままのスマホを

引っ張りだした。


業務連絡でスマホを頻繁に

使用したせいだろう。

画面の右上の小さな電池のマークが、

いつの間にか27%になっていた。


電池残量を気にしつつ、

すぐにLINEをチェックした。


トークルームの「莉緒ちゃん」の欄に、

小さな赤い丸に白抜きの「1」の表示。


麻未からのメッセージが

あることを示していた。




〈返信遅くてごめんなさい、(>人<;)〉

〈よかった!、ご飯行けるね、〉




めぐみはすぐに、

麻未に2通の返信を送った。


他のスタッフに挨拶し、

サロンを後にすると、

新宿駅へと歩き出した。


サロンを出て、

花道通りへ。

左手に駐車場を見ながら、

右に曲がる。


花道通りは、

相変わらずの人通りだった。


誰かにぶつからないように

行き交う人波をかき分けて、

いつも通り、

少しだけ急ぎ足で歩いた。







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