第1511話

麻未は、

充電器に繋がれたままのスマホを

傍(かたわ)らに置くと、


ベッドの上で大きく伸びをしてから、

脚をまっすぐ伸ばして座り直し、

ベッドサイドの壁に背をもたれて

のんびりと窓の外を眺めた。


レースのカーテン越しに、

春の優しい光が部屋の中に

降り注いでいた。


麻未は、寝起きの、

のんびりしたこの時間が大好きだった。


何にも縛られず、

何かを考えるというわけでもなく、


ただぼんやりと

部屋に降り注ぐ日差しを眺めていた。


脇に置いたスマホは、

めぐみ以外のLINEも

届いていることを表示していたが、


すぐに返信しなければならないものは

特にないようだったので、

そのまま放っておくことにした。


部屋の時計に視線だけ向けると、

時刻は12時半になろうとしていた。


めぐみとの約束まで、

まだたっぷり時間はある。


麻未はもう少しこの、

何もしない微睡(まどろ)みのひとときを

楽しみたいと思った。








物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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