第1706話

すぐに暴力を振るう父親、

無口で麻未には無関心な兄、

いつまでも子供のままの同級生、

卑猥極まるの男性教師。


麻未のまわりに存在してきた男たちは、

気に入らなければ暴力を振るい、

立場を悪用してカラダを求めてきた。


誰ひとりとして、

麻未の気持ちを理解しようともせず、


ただ、己(おのれ)の欲求だけを満たそうと、

麻未を利用しようとする者たちばかりだった。


それ以上に、

本当に気づいていなかったのか、

見て見ぬふりをしていたのか、


いじめや虐待はいけないと、

声高に弁舌(べんぜつ)を振るうわりに、


そのすぐそばで起きている現実に、

誰も、手を差し伸べてもくれず、

寄り添うこともしてくれなかった

他の大人たちに、絶望した。


麻未を、自分の殻に閉じこもらさせ、

言葉を発することを拒絶させるのには、

十分すぎるぐらいの仕打ちだった。


それから5年の月日が過ぎ去り、

悪夢のような出来事の記憶も、

少しずつ薄まり始めた18歳の春。


そんな時に出会ったのが、

AV事務所の営業、

現在、麻未のマネージャーである、

久我山だったのだ。






物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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posted by m☆ at 19:18Comment(0)日記