第1702話

あふれる群衆の中で、

麻未は、

何故かとても孤独な気分だった。


人は、

例えば部屋に一人きりでいる時よりも、


大勢の人の中で、

自分だけが一人きりでいる時の方が、

より、孤独を感じるらしい。


まわりにたくさんの人がいるのに、

自分だけが、

ひとりぼっちのような、


自分だけが、

世間から取り残されてしまったような、

そんな気分に襲われるからだろう。


この時の麻未は、

まさにこの状況だったのかもしれない。


めぐみと一緒にいた、

ついさっきまでの穏やかな、

満たされた気持ちは、


霧のように、

いつの間にか、

もうどこかに消えてしまっていた。


この気持ちを紛(まぎ)らわす方法も、

もしかしたら、

スマホを検索すれば、

すぐに見つかるのかも知れない。


SNSでつながった、

顔も、

住んでる場所も知らない

たくさんの「友達」たちが、

話し相手になってくれるかも知れない。







物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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posted by m☆ at 19:27Comment(0)日記