第1699話

そんなふうに嫉妬してしまうことが、

めぐみに見透かされてしまうのではないかと、

なんだか恥ずかしかったのだ。





「じゃあ、また、」

「うん♡、」

「ばいばい、」

「ばいばーい、」





めぐみは、

麻未に巻きつけた腕を下ろし、


ゆっくり振り返りながら

少し名残(なごり)惜しそうに手を振ると、

ホームへと続く階段を登って行った。


ニットのワンピースに包まれ、

艶(なま)めかしい曲線を描く

めぐみの背中をしばし見つめたあと、


麻未も、山手線渋谷方面のホームへと、

階段を1段ずつゆっくり登り始めた。


階段を踏みしめながら、

ふと、鞄の中のスマホに手が伸びた。


スマホを右手に握ったまま、

麻未はホームの階段を登り、


ホームにたどり付くと、

すぐさまスマホの画面を見つめた。


スリープ状態を解除すると、

LINEアプリの右肩には、

赤い丸の中に、

白抜きの文字で「3」と表示されていた。


麻未の心臓が、

ざわざわと動き始めた。







物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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posted by m☆ at 19:17Comment(0)日記