第1697話

いつも、

ただ突っ立って屯(たむろ)して、

おしゃべりしたり、

スマホを食い入るように見ているだけで、


なぜスカウトの仕事が成り立つのか、

めぐみには全く分からなかったが、


めぐみにとっては、

あまり関係のないことだった。


ふたりは、

駅に吸い込まる人波にもまれなかがら、

すでに階段を降り始めていた。





「莉緒さん、切符買いますか?、」

「あ、だいじょぶ、パスモある、」

「おっけーです、あたしもです、」

「うん♡、」






階段を下りきると、

改札口はすぐ目の前だ。


めぐみは迷いなく改札口へと、

麻未を誘導しながら歩いた。


このあたりで、

ウロウロしている様子を見せることは、

スカウトマンに、声をかけて下さいと、

自らサインを送っているに等しいのだ。






「莉緒さん、渋谷ですよね、」

「うん、」

「あたし中央線なので、12番線、です、」

「麻未は、緑色のやつ、」

「はは、ww、看板の色、」

「うん、」

「莉緒さんらしい、ww、山手線の、色、」

「うん、麻未はそれで覚えてるもん、」

「でも、あってます、ww、」







物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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posted by m☆ at 19:14Comment(0)日記