第1696話

「キャッチもスカウトもいないので、ww、」

「それ、ww、」

「この下に少しいますけど、大丈夫です、」

「ふーん、…………、」

「改札すぐだし、しつこくして来ないので、」

「あ、うん、」





ルミネエストに直結した駅ビル。

駅前交番側の入り口から入ると、

直進してルミネエストに入る通路と、

JR東口改札に降りる階段がある。


階段を降りると、

ちょうど東口改札口の手前に出る。


一方で、東口改札口を出て、

正面に位置する階段のため、

改札口周辺に陣取るスカウトマンの、

たまり場にもなっているのだ。


ただ、このあたりのスカウトマンは、

派手に動きまわったり、

しつこくつきまとったりはして来ない。


駅前構内にある複数の監視カメラで

構内全体は常に監視されているし、


何より、改札口がすぐ近いので、

改札の中に逃げ込んでしまえば、

よほどのスカウトマンでなければ、

改札の中まではついて来ないのだ。


一般の人から見たら、改札前で、

待ち合わせしている人にしか見えない。


しかし、ヘアメイクの仕事帰り、

ほぼ毎日のように改札を通るめぐみには、

毎日のようにいる同じ顔の彼らを、

何となく覚えてしまっていた。


どこからどう見ても、

彼らはスカウトマンなのだ。








物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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posted by m☆ at 19:08Comment(0)日記