第1695

「うん、あるよ、たしか、」

「そこまで覚えてない、あたし、ww、」

「いっつも人がたくさんいるもん、」

「大きい駅にはありますからね、最近、」

「ふーん、」

「歩き煙草とか、厳しいし、」

「麻未は吸わないから、関係ないけど、」

「あたしも、吸わないです、」

「さっきも吸ってなかったもんね、」

「あ、そですね、ww、いいことないし、」

「うん、お肌にも悪い、」

「はい、特に莉緒さん、肌きれいだし、」

「うーん、…………、」

「あ、気をつけて下さいね、」

「すごい人だね、………、」





麻未とめぐみのふたりは、

駅の建物の入り口あたりまで来た。


東口駅前交番を目印に、

東口の、待ち合わせスポットだ。


交番のまわり、建物の壁際、

そして歩道のガードレール側、

さらには、

彷徨(さまよ)うように、

あたりをウロウロと歩く人。


その間を縫うように、

駅から吐き出される人、

駅に吸い込まれる人が行き交う。


交番がすぐ近くにあるので、

さすがに居酒屋の客引きもスカウトマンも、

このあたりには皆無だが、

まっすぐ歩くことはもはや不可能だ。


めぐみが麻未を先導するように、

前後に並んで人波をかき分けた。





「やっとたどり着きましたね、駅、」

「うん、」

「ここまで来たら、もう大丈夫です、」

「うん?、」







物語のあらすじ


とうじょうじんぶつ


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posted by m☆ at 19:07Comment(0)日記